第三十八章~暴露~

5/6
前へ
/264ページ
次へ
「……好きなんでしょ?――アイツが」 「…ゎかん、なぃ」 「先輩――」 「黒沢君は、優し過ぎるの……優し過ぎるから、私――どうして良いのか、ゎかんなくて…」 「…素直に、甘えれば良いんじゃないですか?」 博美の答えは、奈央子が予想していたモノとは、遥かに違っていた。 「……渡したく、ないんでしょ?」 「…………っ」 「…――好きだから、渡したくないから……本心が出たんですよね?それって、汚くないと思いますょ…?」 「本当に?」
/264ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2272人が本棚に入れています
本棚に追加