第四章~あい違い~

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奈央子は、加奈が出ていった給湯室の入口を見つめた。 (同棲……か) そして、今の彼との現状を思い出した。 (私達も《同棲》――してる事に…なるのかな? 取り敢えず、一緒に暮らしてるわけだし……) ――明彦の声。 (意識してんのは…私だけ?) ――姿。 (アイツが……意識してるわけ――なぃよね) 奈央子は、想像した彼の残像を追いやった。
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