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自分が今日してしまった、数々の出来事――それを申し訳なさそうに…明彦は上目遣いで彼女に視線を送った。
(……可愛ぃ)
「…ぃ、今更帰れなんてっ…言わない、ゎょ」
「本当に?」
「嘘付いてどうすんの?」
ニッコリと笑顔を向ける彼に、奈央子は思った。
(……黒沢君には、適わないなぁっ)
そんな彼女の優しい笑みなど、当の本人は――気付いてはいなかったけれど…‥‥。
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