~プロローグ~

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゛黒沢 明彦゛ 二十二歳(最近、別れた彼女有) 奈央子の勤める東済商事に配属された、新入社員である。 その彼が何故――自分のマンションに転がり込んできたのか……。 奈央子にとって、思い出したくもない幕開けのはずが――何故だろう? 最近はそうでもない自分がいる。 その事が、彼女の頭を悩ませていたのだった。 …情がわいたのか? それとも…総合職試験の際に、随分と助けてもらった事への、感謝の気持ちからなのか? 頭の中で、自問自答する毎日…。 ……奈央子は、今日も目の前で準備を開始する、寝惚け眼(ねぼけまなこ)の彼を――見つめていた。
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