第十二章~噂の女~

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――ピロロロピロロ~ お昼を告げるチャイムが鳴り響き、食堂へと向かう為…皆が席を立ち始める。 「おい、黒沢!飯行くぞっ」 「ぁ、先行ってて下さい」 「はぁ?」 「今、良いとこなんで――キリが付いたら、行きますから」 「……黒沢~っ」 「はい」 「来いっっっ!!」 「ちょっ!?先輩?」 「んなの、飯の後でも良いだろ?」 「でも――っ」 「どうしてもお前に、聞かなきゃならんっ」 「何を、ですか?」 「朝からそればっか気になって、気になって――絶対!教えてもらうからなっ」 「??」 有無を言わさず、明彦は立花に連行された。
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