第一章~自問自答~

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「頂きまっす!」 「はい、どうぞ」 テーブルの上に、朝御飯が並んだ。 あれから、奈央子が作ったようである。明彦はそれはそれは美味しそうに、次から次へと口の中へと納めていった。 「奈央子さんって、ホントに作るの上手いっすよねっ」 奈央子の作った朝御飯を口に運びながら――明彦は言った。 「な、何よ!急に……」 「デートで弁当作ってもらった時から、ずっと思ってましたって!本当…美味しいですよ」 突然に褒め言葉を連呼する彼に、奈央子は恥ずかしさの余り――うつ向いてしまった。 「……ぁ、りがと…」
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