第十八章~回復~

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                「…ん……」 差し込んでくる陽射しが余りに眩しくて、奈央子は目を開けた。 「…朝?」 照り付ける太陽と、さえずる鳥の鳴き声が、朝が訪れた事を告げている。 奈央子は、まだ思うように動かない体を――寝返りをうつように反対に動かした。 (ん?) しかし、何か布団に伸し掛かる(のしかかる)ように…身動きが取れない。 (何か…乗せたっけ?) 思い当たる物体を頭に巡らしたが、どうやっても思い出せない。諦めた彼女は、無理矢理にその体を反転させた……と、その時――
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