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後輩
「先輩!!」
駅員さん
「なんだい? 青春を走り抜けて大人への道を歩みだした後輩君?」
「……俺、先輩とは歳、1つしか変わりませんよ」
「一年という差は太陽と月ぐらい離れているだ―――
「『だから その差を埋めるために今からコーヒーを買ってこい』でしょ? もう、先輩の口車にはのせられませんよ」
「それで? なんのようだ?」
「……俺にばかり仕事を押し付けないで働いてください」
「……わかってないな」
「……どういうことですか?」
「お前は将来に必ず出世する。だから、少しでも早く出世できてまた出世した時に大きなミスをしないように、俺はお前を鍛えているんだ」
「ほ、本当ですか!?」
「俺の目にはくるいはない。だから仕事を頑張れよ。あとついでにコーヒー買ってきてくれ」
「わかりました!! すぐに買ってきます!!」
「ちゃんと無糖にしろよ。……ふっ、本当にアイツは扱い易いな。まぁ、そんな性格だから出世しそうなんだがな」
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