プロローグ的なもの~出会いが必ずしもいいとは限らんのだよ~

2/14
137人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ…。 部屋中に、目覚まし時計のうるさい音が鳴り響く。 「…うるせぇ」 布団から手をのばし、目覚まし時計をぶっ叩いて黙らせる。 コンコン 部屋のドアからノック音。 だが、その程度のbeatじゃ俺を起こすことはできないZE☆ 「しんちゃん、ご飯だよ~」 間延びした声が聞こえたが、幻聴と判断。 「入るよ~」 と言うなり、俺の聖域に誰かさんが入ってきた様子。 「あぅ~、また目覚まし時計を止めてるよ~」 なんとも大胆に、誰かさんは俺のベットの上に来てるではないか…。 「ほら、起きないと遅刻だよ~」 ユサユサと揺らされるが、そう簡単に起きてたまるか。 こちとら、深夜2時までパソゲーをやってたんだよ。 眠いんだ。 寝かせておくれよ、ジョニー。 「えいっ」 布団を引きはがされた。 「ちょっ、お前、それは殺生だ…」 と、布団を奪い返そうとするが、布団強奪犯は簡単には返してくれない。 「くぅ、この外道が…老いぼれから追いはぎして楽しいか?」
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!