137人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ…。
部屋中に、目覚まし時計のうるさい音が鳴り響く。
「…うるせぇ」
布団から手をのばし、目覚まし時計をぶっ叩いて黙らせる。
コンコン
部屋のドアからノック音。
だが、その程度のbeatじゃ俺を起こすことはできないZE☆
「しんちゃん、ご飯だよ~」
間延びした声が聞こえたが、幻聴と判断。
「入るよ~」
と言うなり、俺の聖域に誰かさんが入ってきた様子。
「あぅ~、また目覚まし時計を止めてるよ~」
なんとも大胆に、誰かさんは俺のベットの上に来てるではないか…。
「ほら、起きないと遅刻だよ~」
ユサユサと揺らされるが、そう簡単に起きてたまるか。
こちとら、深夜2時までパソゲーをやってたんだよ。
眠いんだ。
寝かせておくれよ、ジョニー。
「えいっ」
布団を引きはがされた。
「ちょっ、お前、それは殺生だ…」
と、布団を奪い返そうとするが、布団強奪犯は簡単には返してくれない。
「くぅ、この外道が…老いぼれから追いはぎして楽しいか?」
最初のコメントを投稿しよう!