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次の日、やっぱりモヤモヤした気持ちのまま学校へ…。 大きくため息をついて校門をくぐった所で肩をポンと叩かれ、振りかえればよしちゃんが難しい顔をして立っていた。 「おはよう」 「はよ…」 「…………」 「……………」 「……どうしたの?」 香緒ちゃんは?と聞く前によしちゃんは唸るように 「喧嘩…」 と呟いた。 良く見たらよしちゃんの左の頬が赤い。 ギョッとして目を丸くするとよしちゃんは困ったように眉を寄せた。 昨日の帰りは普通だったのに… こをな情けないよしちゃんの顔を見るのは久しぶりで、しばらく呆気に取られていると、よしちゃんは「香緒から連絡はないか?」と呟いた。 「無いけど…何かしたの?」 「してない…いや、した…」 「ん??」 「………そろそろいいかと思って」 「何が…………あ!」 そろそろいいって…その…か…階段をのぼろうとされたのかな… 「馬鹿だったとは思うけど、こうカッとして」 「むっ無理矢理!?」 思わず叫ぶとよしちゃんに声がでかいと怒られた。 「だかや、やってねぇよ。殴られて気づいた」 「そ…そう…カッとしたって何に?」 「………あいつんちに送って行って別れた後にあいつんちに向かう男見つけて、様子見てたらそいつ…香緒に好きだとか言ってたんだよ。んで、何か俺焦って『ふざけんな!香緒は俺のもんだ!』つって、香緒つれて部屋に入ったんだけど、アイツ『真面目に告白してくれたのに失礼だ』とか言うから…」 それで、カッと… 「よしちゃんが悪いよそれ…」 「…んでも俺よりアイツの肩を持つか?普通…」 「よしちゃんは短気すぎるよ…香緒ちゃんの事となると…。告白されたのは香緒ちゃんだもん、答えを出すのは香緒ちゃんだし、相手の人だって勇気を出して告白したんだもん、本人からちゃんと答えを聞かないと、気持ちがすっきりしないよ。」 「……」 よしちゃんは気まずそうに顔をしかめるとガッと頭をかいた。 「アイツ、俺のメールも電話も拒否ってんだよ。」 「うん。でも、たぶん朝から捕まえて話したら香緒ちゃん余計怒るんじゃない?よしちゃんと授業サボると目立つから…」 「……はぁ…。帰りに迎え行くから捕まえといてくれよ」 「うん。分かった。」
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