White Stock

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スライドショーが終わると、祝辞が始まった 「全く、似たような事しか言えないのぉ、おじいさん達 格好に違えど、中身は一緒かぁ だったら、"ご結婚、おめでとうっ‼"の一言にすればいいのにぃ 結局、それでしめてしまうのだから」 と私は祝辞が終わるまで、延々に頭の中で呟いていた 祝辞が終わると、乾杯の為に、各テーブルに置いてある、コップに飲み物が、結婚式場スタッフによって、注がれ始めた そして、新婦の友人代表がステージに上がり "乾杯" と言いながら、コップを頭上高く挙げると "乾杯、ご結婚おめでとう""乾杯っ‼""おめでとう‼" 等などの声があちらこちらで、挙がり、そして、コップをぶつけ合う、甲高い音が式場、全体に響き渡った 「ふぅっ~‼ 結婚式の楽しみと言えば、食事よ 他人の幸せを見てたって、お腹一杯にならないし」 と食事に一口、箸を付けると 「友里子、二次会に出席するの?」 と隣に座っている、文子が私に言った 「二次会ねぇ どうしようかなぁ~」 と言いながら、私は首を左右に数回、傾げた 「文子はどうするの?」 と私は文子に聞くと 「そうねぇ~ 二次会のお店、おじさん達が行かないようなお店だし 雰囲気、良さそうだし 行ってみてもいいかなって ねぇ、友里子っ‼ 一緒に、行かない?」 と文子は私に言った 「うん、行こうか? 家に帰っても、暇だし あっ‼スモークだっ‼ いよいよっ‼ キャンドルサービス そして、ケーキ入刀」 と私が言葉を切ると 「とどめに、涙無くして語れない 花嫁から花嫁の父親に、贈る言葉」 と文子が茶化して、笑顔で言いながら、私の顔を見つめると、私も笑顔で文子を見つめ返した 「他人の幸せより、私の幸せ 私の青い鳥は、見つかるのかな?」 と私は思いながら、新郎新婦のキャンドルサービスを受けていた 「ケーキ入刀かぁ~ で決まり文句が "新婦と新婦による初めての共同作業です" って、何時の時代よ 共同作業なら、毎晩してるつぅ~の」 と私は思いながら、ケーキ入刀する新郎新婦の姿を拍手をしながら見つめていた 「さぁ~って 綺麗なハンカチは、バッグしまって 百均で買った、ハンカチを出してと これなら、くれてやっても欲しくないし」 と私は、クライマックスの花嫁からの花嫁の父親に贈る言葉を前に準備万端に整えていた
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