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芝生の上にゴロンと寝転ぶ。
きもちぃ~
何だか眠くなってきた…
ウトウトしながらボーッとしていると、突然目の前に顔が現れた。
「うわぁー!!」
突然の出来事に、思わず叫び跳び起きた。
「驚かしてごめんね。倒れてるのかと思って…ここで何してるの?」
クスクス笑いながら話す男は、とても可愛らしい顔をしている。
「えーっと…?」
男を見つめたまま、固まる。
何してたんだっけ?
寝転びたくて寝てた?
「見かけない顔だけど、転校生?」
ニコニコしながら話す男の一言にハッとする。
「あの、職員室は何処にありますか?」
「職員室?あそこの入口から入って、右に真っすぐ行ったところにあるよ。」
「ありがとうございます。」
御礼を言い慌てて職員室に向かった。
残された男は、私が去った後、ポツリと呟いた…
「可愛い…」
そう言ってクスクスと笑っていた。
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