見捨てられた人

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毎日罵倒嘲笑されたし、毎日殴られ蹴られた。 俺は毎日我慢してた。 でもある時、授業中にも関わらず俺の髪を思い切り引っ張ったやつがいた。 だから、俺は勇気を出そうと思って教壇にいる先生の前まで歩いていった。 先生に真実を告げる為に。 『先生、僕は……イジメられています』 今でもはっきり覚えている。 先生は俺に本当に優しい顔でニッコリ笑いかけてくれた。 『このクラスはイジメなんて無い、とても平和なクラスですよ』   それは実に、物凄く馬鹿馬鹿しいセリフだった。
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