快楽

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      小さな子供が覚えた『解体遊び』。     その遊びは、年を重ねる毎に多少の変化が起きていった。       子供というものは飽きっぽい。   新しく覚えた遊びや買い与えた玩具に夢中になるのも、ほんの一時だ。     僕も例に洩れず飽きっぽい子供だった。     しかし、『解体』に関しては違っていた。     飽きる事が無いのだ。     むしろ、どんどんのめり込んでゆく。     学校の授業で多少命の大切さを学んだ所で、僕には関係の無い事だ。   生きとし生ける者全てに、いつかは死が訪れる。   それが早いか遅いか…       ただ、それだけなのだから。      
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