第2章

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目が覚めると、見知らぬ部屋に雅紀はいた。 「目を覚ましたようね。」 雅紀は声がした方を向いた。そこには一人の女性がいた。 「ここはどこだ?」 「ここは対バイオテロ特別研究所、通称第7研よ。そして、私は水沢飛鳥(みずさわあすか)。ここの所員であなたを監視していた者よ。」 「やはり俺を監視していたのか!何故だ、何故俺が監視されなければならない!?」 雅紀は飛鳥に怒りをぶつけた。しかし飛鳥は冷静に答えた。 「もちろんそれだけの理由があるからよ。」 「理由だと!?」 「そうよ、これを見て。」 そう言うと、飛鳥はモニターに映像を映した。 「こいつは……っ!」 雅紀は、画面に映っている男を知っていた。そいつはあの時、倉庫で化け物に変身し、雅紀を殺そうとした男だった。 「どうしてこいつが!?」 「彼の名前は土門怜侍(どもんれいじ)。ここ、第7研の所員だった。」 「だった…?」 「彼は2週間前に突如ゼロに変化。研究員6名を惨殺し、逃走。最近まで行方がわからない状態だったわ。」 「ゼロというのか…あの化け物は…。」 「正式名称はMonster Code 0。我々はゼロと呼んでいるわ。」
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