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「だが、俺はこいつとは関係ない。会ったこともない。」
「いいえ。あなた達にはたった一つ、共通点があるわ。」
「何だ?」
「彼もまた、新宿事件で無傷で生還した人間なのよ。あなたと同じくね。」
「何だと!?」
雅紀は驚いた。その様な話は今まで聞いたことがなかった。
「聞いたことがなくて当然ね。あなたと違って彼についてはまったく報道されなかったから。」
「待てよ、理由はそれだけか?こいつが化け物になったから、同じ生還者の俺を監視していたのか?俺も化け物になると考えて!」
「そうよ。そして現実にあなたは赤い巨人に変身した。」
雅紀は返す言葉がなかった。
「どうしてだ!どうして俺があんなのに変身しなければならないんだ!」
雅紀は叫んだ。しかし、飛鳥はあくまで冷静だった。
「それがあなたの運命なのよ。12年前のあの日からのね。」
「12年前のあの日?新宿事件のことか?あれは隕石の落下が原因のはず―」
「新宿事件で落ちてきたのは隕石なんかじやないわ。」
「何!?」
「新宿に落ちたのは…
2体の地球外生命体(エイリアン)よ。」
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