第2章

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「もし、断ったら?」 「あなたには覚醒した超能力によってゼロと交信することが可能なはずよ。ゼロはまた必ずあなたを狙ってくるわ。」 「つまり、戦わないなら俺を囮として使うと。」 「そういうことになるわね。」 その時だった。飛鳥の通信機に連絡が入った。それを聞いた飛鳥の顔はみるみる青くなっていった。 「何があった?」 雅紀は尋ねた。 「とにかくこれを見て。」 そう言って飛鳥はテレビをつけた。テレビではニュースキャスターが慌てた口調で話している。 「現在、突如新宿に現れた謎の生物は街を破壊しながら進んでいます!あの生物が何なのか、いまだにわかっていません!あの生物の目的は何なのでしょうか!」 「まさか……。」 「ええ、現れたのよ、ゼロがね。」 「だが、姿が変わっているぞ!」 そう、テレビの画面に映っていたゼロは倉庫で戦ったときより何倍も大きく、背中には羽が生えていた。 「ゼロは地球上の生物の情報をスキャンすることで姿や大きさを変えていくのよ。大方トカゲ、ネズミときてカラスあたりをスキャンしたのでしょうね。」 飛鳥はそう説明した。
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