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「美鈴、準備出来たぞぃ」
美鈴も準備が終わっていて、リビングで待っていた。
「分かった、じゃあ行ってきます、綺沙良さん」
「うーい、行ってらっさーい」
まずは服を着ようか綺沙良さん。あんたさっきの姿(下着only)からシャツ一枚しか着とらんぞ。
「いいのいいの、なんなら外まで見送ろうか?」
「やめぃっ!!」
「これ以上誘惑しないで下さいっ!!」
「美鈴………?」
「あらあら~?美鈴ちゃん真っ赤っかー。なんなら美鈴ちゃんも脱いでみたら?有栖ちゃん、どう?美鈴のセミヌード見てみたくない?」
美鈴のセミヌード………これで美鈴、僕の悪友調べ『巫条学園美人ランキング』で三冠を獲得した強者。
身内びいき無しにしても、美人だし………
「こ、こらっ何を怪しい顔してるんだ!!」
「い、いや、何でもないでござるよ?」
「何が、ござるよ、だ。もぅっ!!早く行くぞっ!!」
「あー引っ張るなー」
「あっ、そうだ」
俺が(美鈴に引っ張られながら)部屋を出かけると、不意に綺沙良さんが声をかけてきた。
「今日はタンスの整理するから」
えぇーっ!?
「だって春だからね」
つーかアンタまた他人の心を読んだだろっ!?どーせ今も読んでんだろうけどっ!!
結局、俺の心の叫びも虚しく俺は美鈴に連れ出された。
その時、綺沙良さんの顔は輝かしい程嬉しそうだったから、俺の叫びが聞こえていたに違いない。
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