8人が本棚に入れています
本棚に追加
急いで帰る支度をして
三人は学校を出た。
「いやー!菜緒ちゃんと一緒に帰るなんて嬉しすぎ!」
『はは…そうですか!』
…こんなこと言われても
反応に困るけど…
横目で翔太を見るとつまんなそうな顔をしていた。
…そんな顔しないでよ
傷つくじゃん。
「菜緒ちゃんまじ可愛いすぎ♪な!翔太!?」
裕昭君が翔太に話を振る。
いやいやいや!
何、翔太にそんなこと聞いてんの!?
「…さあな。」
…ほら、翔太だって
困ってるじゃん。
『あ!裕昭君はどこに住んでるの?』
私はこの場の雰囲気を変えたくて話を変えてみた。
「俺は、○○だよ!」
『そうなんだ~。』
「てか俺の事ヒロでいいから♪」
『あ!うん!じゃあヒロって呼ぶね!』
…翔太以外の男子を呼び捨てにするの初めてかも。
「…俺も菜緒って呼び…
「櫻井。」
ヒロの話を中断して
翔太があたしの名前を呼んだ。
『な、何!?』
てかなんで名字?
「…もう家、着いた。」
『え?』
目の前を見ると、もう私の家だった。
私はヒロと話してて自分の家を通り過ぎようとしてたみたい。
「ここが菜緒ちゃん家か~。…じゃあまたメールする♪バイバイ菜緒ちゃん!」
『あ!うん!』
「翔太!行くぞ!」
ヒロは翔太を何故か連れて行こうとする。
翔太の家は私の家の隣なのに
.
最初のコメントを投稿しよう!