第2話

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急いで帰る支度をして 三人は学校を出た。 「いやー!菜緒ちゃんと一緒に帰るなんて嬉しすぎ!」 『はは…そうですか!』 …こんなこと言われても 反応に困るけど… 横目で翔太を見るとつまんなそうな顔をしていた。 …そんな顔しないでよ 傷つくじゃん。 「菜緒ちゃんまじ可愛いすぎ♪な!翔太!?」 裕昭君が翔太に話を振る。 いやいやいや! 何、翔太にそんなこと聞いてんの!? 「…さあな。」 …ほら、翔太だって 困ってるじゃん。 『あ!裕昭君はどこに住んでるの?』 私はこの場の雰囲気を変えたくて話を変えてみた。 「俺は、○○だよ!」 『そうなんだ~。』 「てか俺の事ヒロでいいから♪」 『あ!うん!じゃあヒロって呼ぶね!』 …翔太以外の男子を呼び捨てにするの初めてかも。 「…俺も菜緒って呼び… 「櫻井。」 ヒロの話を中断して 翔太があたしの名前を呼んだ。 『な、何!?』 てかなんで名字? 「…もう家、着いた。」 『え?』 目の前を見ると、もう私の家だった。 私はヒロと話してて自分の家を通り過ぎようとしてたみたい。 「ここが菜緒ちゃん家か~。…じゃあまたメールする♪バイバイ菜緒ちゃん!」 『あ!うん!』 「翔太!行くぞ!」 ヒロは翔太を何故か連れて行こうとする。 翔太の家は私の家の隣なのに .
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