第2話

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『あら!菜緒ちゃんじゃない!』 買い物した袋をごっそり持って現れたのは、翔太ママ。 『あ!こんにちは♪』 翔太ママは嬉しそうに私に近づいて来た。 『何々何~?もしかしてうちの家遊びに来たとか!?』 『え!?いや、違います。』 『何、遠慮してんの!ほら、上がって!!』 私は翔太ママに無理矢理、翔太ん家に入らされた。 ガチャ 『汚いけど、ゆっくりして行ってね~♪』 翔太ママはごきげんそうにドアを開けた。 『あ、あの…!!』 「おい、ババア。何勝手に上げてんだよ。」 私と翔太の声も虚しく、翔太ママはお茶を入れ始めた。 『お茶入れたら持って行くから翔太の部屋で待ってて♪』 『……』 …どうすればいいの? これはチャンスだけど…翔太が困るだろうし。 チラッと翔太を見ると目があった。 ドキッ …な、何ドキドキしてんの!私は!! 「…来い。」 『え?』 「俺の部屋。」 翔太は諦めたように私を、自分の部屋へ案内した。 その様子を見ながらニヤリと笑っている人物、翔太ママがいたことを私達は知らなかった。 .
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