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《最上翔太SIDE》
♪~♪♪~
携帯が鳴った。
『あ、ごめん私だ。』
菜緒はそう言って電話に出た。
『はい、もしもし?』
…誰だよ。
『あ、ヒロ?どうしたの?』
…ヒロかよ。
ヒロ、相当菜緒に惚れてるな。
『え?私のこと?呼び捨てでいいよ~♪』
「……」
…なんかムカムカする。
…それから何十分間
菜緒はヒロと楽しそうに笑いながら電話していた。
俺はそれをタバコ吸いながら聞いていた。
『ごめんねー!話長くて…。』
電話を切って菜緒が俺に謝ってくる。
「…」
俺は黙りこむ。
長く楽しそうに電話してんじゃん。お前ら両思いなんじゃねーの?
『翔太?』
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