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“エクシア、目標を駆逐するっ!エクシア、目標を駆逐するっ!エク…”
バンッ!
「……………ねっむ…………」
布団の中から手だけ出し、目覚ましを止める。 俺は朝は苦手なのだ。
(…まだ7:30…よし…あと20分だけ…)
そう思い、また俺の意識を夢の中に浸透させようとすると
『なーーかーーむーーらーーー!!朝だぞーーーーーー!!!』
ドンドンッ!とドアを叩く音と、俺の事を呼ぶウザイ声。
…こんな朝っぱらから人の部屋を尋ねてくるのは奴しかいない…
ホント言うと凄くほっときたかった…が。
『なーかーむーらーー!ほら朝だぞー!いつまで寝てんだー?あ、もしかして…』
それから少し黙って
『もしかして俺の夢を見ていて、それで起きたくないのか?大丈夫だ!ドアを開ければ本物がいるぞ!今ならお目覚めのキッス付きだ!』
こッんな事を朝から、それも外で大声で言う奴を野ざらしに出来るか!?
布団からはい出て、ドアの方まで行く。
そこからはいつもの通り。
「うっせー!朝から叫んでんじゃねーよこのアホ杉田ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「中むっ…ぐぼぁっ!!!」
いつもの通り、杉田にとび蹴りを炸裂させた。
…またおかしな一日の始まりだ。
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