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「そして…ん?おい中村、目が虚ろだぞー」
「ふぁっ!?あっすみません!」
あっ起きちゃった。せっかくのお楽しみタイムが…
…でもまぁ中村のあわてふためく姿が見れたからいっか♪
「(杉田っおい杉田!)」
…何だろう…中村が俺の事を呼んでる気がする…
…いやいや!ないないない!授業中に中村が俺の事なんて呼ぶなんてあり得ないにも程がある!
これはきっとアレだ!中村が可愛いすぎて聞こえる幻聴だ!うん!
「(ちょっ、シカトかオイ?)」
そう、幻聴だ幻聴…大体中村が俺を授業中になんか呼ぶ訳がないだろう?
「(テッメーとっととこっち向きやがれこのバカ!!)」
いや違う!これは幻聴なんかじゃない!
中村が…中村が俺を求めているーーーー!!!
「はぁぁぁぁぁぁい!!」
「何だー杉田。お前は呼んでないぞー?」
「あっ?あ!すみません」
ドッとみんなが笑いだした。
つ…つい嬉しくて大声で返事してしまった…
嗚呼…中村クンの視線が痛々しい…(涙)
「(何してんだよバカ!俺が小声で話してる意味0じゃねぇか!)」
「(すっすまん…つい嬉しくて…)」
「(なっ…そっそん位で喜ぶなよ!)」
あ…中村テレてる…
かぁーわいい~~www
「(で、何だ中村?)」
「(あっ、あのな…)」
中村の顔が急に曇る。
「(何だ?お兄さんに言ってごらん?☆)」
「(誰がお兄さんだ…実は……)」
曇っていた顔が段々と赤みを帯びてゆく
「(その…
俺、さっき寝ちゃっててノートとってないんだわ…だから…ノート見せてくんない??)」
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