愛しい君の学校生活

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「っ痛~!!」 「あ、すまない」 …やっとしゃべった… 「杉田、一体何がしたいんだテメ……!!!」 そこまで言いかけた時に、杉田が手をかけている扉の部屋を見て俺は顔から血の気がさっと引いた。 何故ならその部屋は“STOR”だったから… “STOR”とは、数学準備室の別名である。 “STOR”という名には、ある実話が元になっているのだが…まぁここではあえて触れないでおこう。 生徒はもちろん、先生ですら全く来ないのでみんな授業をサボったりする時に使用している。 因みに、ココを使用する際にはきちんと使用中という印を残さないといけない。 それは、部屋の隣にある掲示板に画鋲でマークを作ること。 使用目的によってマークも変わる。 例えば☆なら『睡眠中』 ♪なら『友達とグータラしてます』 …という感じだ。 因みに俺は†を描く。 すると 「ちょっ!!おまっふざけんな!まだ授業残って…!!!」 中村が物凄い勢いで暴れだした。 …まぁ当然か。 だって†のマークが意味する事は……… 「今さら逃げようなんて無理だぞ?煽ってきたのは中村だ」 「ハァ!?俺が!?いつ!?」 「ついさっきだ。あんッな可愛いこと言われて俺が持つ訳ないだろう!!」 「お前忍耐力あるだろ!?」 「忍耐力はあるが中村相手だとどうも下半身の忍耐力が効かなくてな」 「ふざけるな!」 「まぁまぁ…たっぷりと愛しますので…」 「いっ… 嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」 †が意味する事というのは 『恋人同士でラブラブしてます』 .
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