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「あ、そうそう!悪いんだけど鈴、現代文の教科書持ってない?」
「えー俺も今日忘れて借りたんよー」
「え?健一忘れてたの?」
「おー。」
「でも休み時間とかにも借りに行かなかったじゃん??」
「そこは平気!!!洋史の机から教科書勝手にとっておいたから☆」
「ちょっと!!何勝手に取ってるの!?」
「てか何で一緒の授業受けてんのに気付かないの!?」
「だって僕寝てたもん」
「うわー不真面目や女王様ー」
「健一もいたぶられたい?」
「いえ結構です」
「ま…じゃあ借りてくわー……」
「おー」
そう言うと鳥海くんは自分のクラスへ戻っていった。
「…何で今日はこっちまで来たんだろう?クラス遠いのに…」
確か僕の記憶では鳥海くんはH組だったハズ…そしてココはA組だ。
「さぁ~何でやろな?よっちんがいなかったんやない?」
「あ!で、さっきの続き!」
「え?何話してたっけ?」
「とぼけるなよ!何で櫻井と時々しか昼ご飯食べないのかについて!」
「あーそれね!だからな、それは櫻井が…」
バンッッッ!!!!
『すーーーずーーーーーーー!!!!!』
ダダダダダッ!とドアを勢いよく開けて駆け込んできたのは保村實(ヤスムラミノル)。
「何やヤス五月蝿いねんけど」
「ねぇ!よっちん見なかった!?」
「?いや、見とらんけど?」
「神谷くんは!?」
「いや僕も見てなーい。てか今日会ってすらないし。」
「あ゙ーもぉーどこに行っちゃったのよっちんー!!!!」
頭を抱えて叫ぶヤス。
「な…何?どうしたのヤス?(汗)」
「そう聞いてよ!」
勢いあまってドンッ!と机を叩くヤス
…何だ?ケンカでもしたのか?
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