僕の学年はある意味最強?

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『鈴蘭くんーお呼びだよー』 また健一にお呼びがかかる。 「えー。今度は誰やねーん」 健一がバターンと机に突っ伏し手足をバタバタさせる。 …流石の健一もあんなに濃いメンバーばかり連続で来られては中々に疲れるのだろう。…大丈夫かな? そんな風に少し健一を心配してみる が      『健一』 その声を聞いた瞬間、僕の心配など全く無意味と化してしまった。 ピクッ! 健一がガバリと起き上がる。 「櫻井っ!!?」 「健一!」 ドアの前に立っているのは、噂の櫻井雅宏(サクライマサヒロ)。いつも眼鏡を装着しているけど、実は伊達だというのはあまり知られていない。今日は黒渕の眼鏡を装着している。 「櫻井ぃーーーー!!!」 「健一ぃーーーー!!!!」 ダダダダッと距離をつめると二人は一目も気にせずに抱きついて、そのままクルクルと回り出した。 …そう、ちょうど昨日見たナウシカがユパに抱きついて回るみたいに。 「アハハー!櫻井何で来たーん??」 「いやぁお昼まで待てなくてさ~思わず逢いに来ちゃったよ!」 「ホンマ?俺も!俺も逢いたかったー∨∨∨」 「君たち朝も一緒に来てたじゃん…」 「なぁ健一…」 「なぁにー櫻井?www」 「あのさ、もう授業サボってお弁当食べにいかない?」 「え?いいん?だって櫻井、次数学やろ?」 「ヘーキヘーキ!今日は井上先生だから!ちゃんと『ちょっと具合悪いんで保健室いってきます』って言っておいたし☆」 「じゃあ大丈夫やね☆」 「先生まで騙すな!てか行く気マンマンじゃん!!」 .
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