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「何?ホントに平気?」
「大丈夫ですって…」
ば、と言おうとしたその時
ズドドドドドドド!!!!!!
凄い地響きがした。
「んぬあーかむらーー!!大丈夫かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
原因がこっちに向かって走ってくる。
手にしっかりとカツ丼を持って。
「るっせーんだよもっと静かに来い…」
「中村!どうした!?何があった!?ハッ!もしかして兄さんにいじめられた!?」
「誰が神谷さんにいじめられんだよ、あ゙?それよりカツ丼」
「あぁ!はいどーぞ」
「ん。」
「てかいじめられて『いっでぇぇぇぇ!!』は無いよね普通…」
小野さんの言う事はもっともだ。そんな声が聞こえてきていじめというキーワードに繋がるコイツの頭を逆にほめてやりたい。
「中村くん、椅子に座ろうとしたら急に叫んでさ」
「座ろうとして?…あ、中村もしかして…」
ドゴォォォォォ!!!
「げふぅっ!!!」
バタッ
杉田撃沈。
「杉田ぁぁぁぁぁぁ!!!」
「害虫廃除完了」
「いやいやいや!害虫!?杉田は害虫!?」
危なかった…
あのまま杉田がしゃべっていたら、次に続く言葉は絶対…
『中村、ひょっとして腰痛いのか?まぁあんだけ激しくしちゃったし…エヘェwww』
…だったに違いない。
そんな発言をしたら100%神谷さんにからかわれるに決まってる!!
杉田には悪いが、これが最良の対処方なのだ…
…って何で襲われた俺が杉田に悪いなんて思わなきゃならないんだ!!
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