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「おい!お前ら何見てんだ!神谷さんの気の緩んだ顔を見るな!見ていいのはこの俺だけだ!」
小野さんがキャインキャイン吠えている。
まるで…
「小野くん犬みたい。うるさいからちょっと黙っててよ。懐かしい気分台なし」
そう、犬みたいだ。
「だって!神谷さん見ました!?女の子だけならともかく、男まで、男まで頬を染めたんですよ!?取られたらどーするんですか!?」
「大丈夫だよ。僕みたいなの好きなの小野くんくらいだから」
「かっ…神谷さん…www」
「おーいそこー。何かいい雰囲気になるなー」
「安元さん…あの……」
「ん?どうした杉田…ってあ゙ー!俺のだし巻き!!」
「これウマイっすねーどーやって作ってんですか?」
「てか何ふつうに食ってんだお前!?」
「いやおいしそうだったんで」
「それ理由?それは理由になるのか?てかさりげに『中村とおそろ…よっしゃ!』みたいな顔をするな!」
「いやおいしそうだったんで」モグモグ
「って何さりげに中村まで混じ…って何お前もだし巻き食ってんの!?」
「いやおいしそうだったんで」
「だから食うなって!ただでさえカツ丼のカロリー高いのに!」
「だって旨いんだもん」
「だもんじゃねーよ…杉田!お前一応こいつの恋人なんだからそーいうとこ気遣ってやれよ!」
「いやいつもはちゃんとカロリーの事とか考えて食わせてますよ?ただ…」
…ん?
「ただ…何だ?」
「ただ今日はちょっと…」
…待て……待て待て待て!!ちょっと待て!この悪い予感は…
マっマズい!!これは阻止しないとヤバイ展開な気が…!!
「ちょっ杉た…!!!」
「中村の体に負担かけちゃったんで☆☆☆」
「「「…え?」」」
最悪だ…………
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