†そして世界は色を変えた

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~Side N~ ガタンゴトン…ガタンゴトン…… ツツーゥ 「!」 (うわぁ…やっぱりか……) そう、俺の電車内での問題       痴漢 何故こんな可愛いくもない男に群がるのか分からないが、俺は何故かよく痴漢に遭う。今も昔も。 そしてこの日も遭っていた 腰からケツの辺りを何度も手で撫で回してきて気持ちが悪い (どうする…?でも痴女だったら手ェ出せねーしなぁ……) そして今も昔も女にゃめっぽう弱い俺… あぁ…こんなんだから痴漢に遭いまくるんだな… とか自分で勝手に納得していたら 「っ!!!」 痴漢が俺のシャツに手を突っ込んできやがった。 正直痴漢経験は多い俺だが、ここまで大胆な痴漢に遭遇したのはこの時が初めてだった…気がする しかし入れられてきた手により男と判明。 (これは…攻撃するしかない!!) そう思い、必殺足蹴を喰らわせようとしたが… (ちょっ…おいマジかよ!!) 何という事だろうか。俺の足は満員電車の人込みのせいで満足に動かす事が不可能となっていた そんな絶望的な状況になっている俺などお構いなしに、痴漢は入れてきた手で俺の胸を撫で回してきた。 ゆっくりねっとり撫でる手が汗ばんでいて更に気持ちが悪い。 (クッ!コイツめ…なら足がダメなら腕で…!!) そう思いシャツからのびる手めがけ思い切りチョップをかます が、その手を掴まれ後ろへ持っていかれた。 (しまった!) そう思った時には既に遅い .
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