†そして世界は色を変えた

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~Side S~ …おかしい……絶対におかしい…… 何がおかしいって、さっきからあの美人さん(勝手に名付けた)の様子… 顔の怪訝さがさらに増して、おまけに少し恐怖の色が伺える (どうしたんだろう?何かあったのだろうか…??) なんて心配していたら (!!!) 美人さんが後ろの人にいきなりチョップを仕掛けた ちょっとォォォォォォォォ何してんの美人さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!? 何だ?あれか?“猟奇的な彼女”ゴッコでもしてんのか!?アレ?って事は後ろのオッサン彼氏!?嫌だ!俺は認めんっ!認めんぞォォォォ!!!! …とか考えていたら 『ひぅっ!』 後ろのオッサンがあの美人さんの手をとって指をくわえ始めた 俺の思考回路は一気にそこでショート (…え?何?何、え?ほ…ホントに恋人?っつーか今のあの美人さんの声?可愛いなぁーwww…じゃなくて!!) 俺は一人で深呼吸をする 横にいたお姉様が嫌そうな顔をしたが仕方ない。今の俺には冷静さが必要なんだ。 よく考えろ智哉…そうだ落ち着け…よーく考えてみろ あの美人さんは確かに美人だが、どー見たってあれはノーマルだ。うん。多分だけど… それにもし違ってもあんな気持ち悪いオッサンを恋人にする様な人ではなさそうだし… それに!恋人だったら怪訝な顔して恐怖するか!?むしろ喜ぶものだろう!? …って事はつまり…… (ぁんの野郎痴漢か!?っクソあのオッサンぶっ殺す!!) ……当時の俺は頭に血が上りやすかったっけ…… また興奮状態になってしまったので、再度深呼吸をする 待て…待つんだ智哉…勝手に決めつけはいけない…じぃさんも言ってただろ、勝手な決めつけは身を滅ぼすって…とりあえず確かな証拠が必要だ…… そうして俺はあのオッサンが本当に痴漢かどうか確かめるために、美人さんに近付くことにした。 …が人が多くてうまくあっちに行けない。てか人多すぎだろう! だが少しずつ俺は美人さんに近付く。 (きっと今も美人さんはあのオッサンの痴漢の手にあっているに違いない…!早く行かねば!!) …とオッサンをもう既に痴漢と認定していた俺。 そんなこんなでやっと二人の動きが見える場所にまで到達した…が! 美人さんはやっぱり痴漢に遭っていた しかも震えて涙目にまでなっているではないか! 『だ…誰か助けッ……!』 !!!! ガシッ!! 「何やってんですかアンタ?」 .
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