†そして世界は色を変えた

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~Side S~ 美人さんは本当に寝てて、俺は寝顔をまじまじと見てしまった。 規則正しくすぅ…すぅ…と動く胸元に、静かに閉じられた目… (…ヤバイ……襲ってしまいそうだ…!!) いやまてまて智哉!堪えろ!堪えるんだ!今そんな事してみろ!さっきの痴漢と一緒になっちまう!それに俺はまだ恋人にもなっていない人を襲うような節操なしではないだろ!って恋人!?わぁぁぁぁ落ち着け智哉ぁぁぁぁぁぁぁぁ!! …でも手くらいいいかな…… そんなよこしまな考えが頭をよぎり、いや支え!支えるためだよ!?俺は美人さんの背中に腕をまわした。 彼の身体は寝ているため暖かく、何だかこっちまでホワホワしてくる。おまけに可愛いし。 (あーいつまでもこうしていたい……) …とか思っていたら 「ふぁっ!?」 ゴッ!! 「がっ!!」 美人さんが起きて頭を上げたもんだから俺の顔面に見事にクリーンヒット。鼻っつらなんてモロにくらって物凄いジンジンする。 それでもここは堪えねば…それが日本男児だ! 「お゙…お゙ぎまじだが…」 鼻を押さえながらしゃべったので声が変になってしまった。だが笑顔で頑張れ俺…! 美人さんがハッとした様な顔でこちらを見てきたんだが… (う…上目づかい!!) しかも起きたばっかで目がぽわわぁ~んてしててもう可愛いのなんのって!!今もその目は変わらないんだがな!むしろ可愛いさが増しちゃって…www (くぁ~堪まんない!ヤバイ!可愛いすぎる!何であんなに可愛いんだ!?てかホントに同じ男とは思えん!) と俺は幸せムードに浸ってた。 「ほっほんとすいませ…ってうわぁぁぁぁぁぁ!!!!」 バキッ! 「げふぅ!!」 な…何か腹に激痛が…あぁ…俺の腹に美人さんの腕がのめり込んでる……これは…これ…でまた…幸…せ…… ※この次も杉田サイド…
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