†そして世界は色を変えた

15/22
前へ
/202ページ
次へ
~Side N~ それから俺らは…えーと…うん、何か話した。 記憶が曖昧なんだよなー…何だっけなー… でもとりあえずコイツが変な奴で会話も意味不明なときがあるけど、何故か結構仲がよくなってお互いのアドレスは交換したのは覚えてる。 プシューウ 電車が●野に到着した (ふぅーようやく電車から開放された) 嫌な電車から降りられて、まぁひとまず安心した俺 「あ、じゃあお別れだな」 杉田くん(杉田に『くん』とか…キモ)とはきっと違う方向なんだろうな~…とか思ってたら 「え?あっ…そうだな…俺こっちだから……」 やっぱり案の定違った   (…何だ…違うのか…) …あれ?何を思った俺? …あぁアレだ。話題が結構合う奴だからな…名残惜しいんだろ… 「あのっ!めっメール!」 「?メール?」 「メール!してもいいかな?」 (メールくらいアド交換したんだから気軽にすればいいのに…) やっぱコイツは変な奴だなーと思って笑ってしまう。 「そんなの、気軽にすればいいじゃないか。もう友達みたいなもんだろ俺たち?」 そう言ってやると杉田くんの顔がパァァァァと明るくなった 「おっ!おうっ!またっ絶対また会おうな!」 「そん時は一緒にゲーセンな」 「あぁ!」 「じゃっ、メール待ってるからな」 「!!ああ!またな!」 そう言ってお互いに反対の方向へ歩いていった。 …まぁ俺はその後ダッシュだったんだが。 (やっべーガンプラ!!) もう俺の頭ン中にはガンプラしかなかった。 駅から10分の店の前には、既に長蛇の列が出来ていた。 「あっ、おーい中村ぁー!」 列の前列の方からひらひらとふる手が見える …まあ顔も見えるけど。 「あー安元さん今日は」 「今日は…っじゃねーよ!どうした?もっと早く着く予定じゃなかったか?」 「いや一本逃しちゃって…」 「ハッハッハッ!だっせーな中村!」 「ちょっとよっちん…(汗)」 「痴漢とか平気だったか?お前よく遭うから…」 「あー遭いました。しかも俺の貞操も危なかった」 「ぅわー…災難だったね中村」 「あっ、でも助けてくれた奴がいて」 「へー。それってどんな人?」 「それが…」 思い出したら何だか無性に面白くなってきた 「フフッ…それがすっげー面白い奴で……」 .
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1030人が本棚に入れています
本棚に追加