涙で濡れた日記帳【後編】

親

今日は日曜日。

圭の親に挨拶しに行こうと決めた日。

泣きながら目覚め、圭を探した。

『何泣いてん？（笑）どうした？』

圭に頭をぽんとされた。

『ううん、なんでもない。』

私は笑いながら答えた。

『支度しな、10時には出るぞ！』

『圭ちゃん、空元気？（笑）』

『いや、ちょっと緊張してる。』

圭は笑っていた。

お互い不安を笑顔で隠し、お互いを気づかっていた。

もう後には戻れない。

圭と籍を一緒にするために。

認めてもらうために。

今を頑張ろうと思った。