11206人が本棚に入れています
本棚に追加
圭の車に乗り込み、胸騒ぎを押さえていた。
『あ゛ー!!』
私は声にならないような声を上げた。
『なにっ?(笑)』
『ちょー緊張するぅ!!』
黙っていられなかった。
俯いてドキドキしていた。
『落ち着けりな!(笑)俺まで叫びたくなる。』
圭は笑った。
緊張がほぐれていく。
圭は運転中に左手を差し延べた。
『頑張ろっ☆』
私は手を握り、答えた。
『頑張るっ☆』
『パパとママ頑張るかんな~みてろよぉ?』
圭は私のお腹を見て言った。
赤ちゃんに聞こえるように。
そう愛する命のために、許しを得る。
いずれおばあちゃん、おじいちゃんになる人に、我が子を愛してほしいとお願いする。
人並みの環境で誕生を迎えてあげたい。
私にはできなかった経験をさせてあげたいと思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!