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《ちりん…》
《ちりん…》
[ズキンっ…]
僕の脳に衝撃が走った。
誰かが脳を掴んでいるような感じがした。
僕は思わず、その場にひざまづいた。
「…な…んだ!?」
“お………………。”
頭の中で声が聞こえたような気がした。
「ハァッ…ハァッ…」
僕の息遣いが荒くなる。
あぁ、僕はもうこのまま死ぬんだろうか…。
この世界を、まだ何もわかってない。
この世界は、まだ何も始まっちゃいない。
《ちりん…》
《ちりん…》
ダメだ…。
誰かが僕を呼んでいる。
僕は重くなった体をゆっくりと立ち上がらせた。
怖いな…。
《ちりん…》
《ちりん…》
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