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途方に暮れていた...。
この果てしなく絶望が広がる世界に僕は途方に暮れていた。
どれくらいの時が過ぎたのだろうか。
僕は黒の世界にいた。
光が消えた世界。
光にさえも見放されてしまったのだろうか。
それは影さえも蝕んだ。
少し眠ろうか。
月明かりがぼんやりと、微かに浮かんでいた。
『起きたらきっと全部が夢だったって気付くんだ。』
僕は目を閉じた。
無音の世界。
僕の少し荒い、不規則な息遣いだけが虚しく、何かを探し求めるかの様にあたりを漂っていた...。
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