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ぐぅ~
潰れたゴキブリのお陰で少しだけ食欲がなくなった気がした。
あぁ、でもお腹空いたな…。
何か飲みたい…。
何か食べなきゃ…。
僕は混沌としたこの灰色の地を離れることにした。
場所を変えれば何かがわかるかも知れない。
場所を変えれば灰色じゃない街があるかも知れない。
ここにいても、ただ死体になるのを待つだけだ。
「まだ死にたくない。」
僕はそう眩いて、灰色で霞んだ太陽を背にして、ゆっくりと歩き出した。
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