プロローグ

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工場の第8製造ラインで製造られて17年かぁ…いろんな事が、遭ったなぁ。 起動テストに稼働テスト。 感情プログラムに作動不良がある事をごまかしたっけ……。 そして、この船に配備されて― 酔っぱらいの人間(客)に殴られたり。 初めて船の修理をした時、溶接機が旧型過ぎて、作動プログラムが働なかったり…。あの時は焦ったなぁ。結局、無理やり防衛機能のレーザーで溶かして、溶接したっけ……。若さ故の過ちって奴。 確か、作業を報告したら 「溶接でこんなに綺麗に出来るかぁ!」 「ぶぁろ!?」  ―修理技長にスパナで殴られた。 初めて疑似痛点の限界を越えたダメージを痛感した。 いやぁ綺麗に出来るのも考え物だね。 そんなこんなで、記憶のメモリーを再生していると、案の定、火の手が迫って来た。
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