プロローグ

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 さらっと問題発言したよ、この女神。やっぱりいっぺん別の神仏の罰を食らった方が良いかもしれない。 「―と言うのも何せ、この世界の神では無い訳で。」 「この世界の神では無い?」 「はい」 「ここの世界とは、別の世界の神なんです私。」 ―異世界。 まさか、そんな文献でしか読んだ事しか無い存在があるなんて…。 女神は神妙な顔付きになるなり、神は今後の運命を左右する発言を言い放った。 「私の愛する世界を、《ルカディア》を救って、下さい。救世主さん。」 そういうと、女神は自身の額と自分の額を合わせる。 「これは―?」 「ルカディアに向かう儀式みたいなモノです。暫く辛抱を。」 自分の周りをなにやら、光が集まり初めた―どういう現象か知らんがこれが異世界とやらの、女神の力らしい。 ―というか…重要な事実を忘れて無いか? 「ちょっと待てユーザーの許可申請も無しにそんな事は…!」 「出来るハズですよね?何せ、貴方はこの世界で有一の人間に反抗できるマシンヒューマンですから。」 …うぅ…。 ユーザーに嘘がつける=ユーザーに対する反抗となる訳だが……一応、マシンヒューマンにもプライバシー法があるんだが…どっから漏洩したんだ。 そうこうしている、間に身体が解析不能な光に包まれる。 「では、行ってらっしゃい。仏教徒ロボ。」 「行ってきます、罰当たりな女神さま」
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