十話 天の邪鬼

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 「おはようございま~す」 看護師が窓のカーテンを開ける。 光が射し込む。 今日も、いつもと同じ朝を迎えた。  脳が働き出す。 …気付くと、手にカミソリを持っている。 ヒゲを剃ろうとしてたっけ? 痛っ!? 「何してるんですか!?」 隣りの青年が止めに入る。 「…離せ!」 「長谷部さん! どうしたんですか?」 騒ぎを聞き付けた看護師も駆け付ける。 何で、こんな騒ぎになってるんだ? あれ? 手首から血が・・・。
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