十話 天の邪鬼

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 母と父は、僕の手術をするべきかを話し合っていた。 「耕太が助かるならするべきでしょ?」 「先生の話だと、助かる可能性は低いんだぞ。 もう少し慎重に考えないと。 それに、耕太自身の事なんだ。 耕太の意思だって大事だろ」 「今、耕太がまともに話せるわけないじゃない! もう、どうしろって言うの!?」 母はヒステリックな声をあげる。 こんな時にも、落ち着いている父への苛立ちからだ。 「少し落ち着けって」 その時、部屋の方から声が聞こえた。
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