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母と父は、僕の手術をするべきかを話し合っていた。
「耕太が助かるならするべきでしょ?」
「先生の話だと、助かる可能性は低いんだぞ。
もう少し慎重に考えないと。
それに、耕太自身の事なんだ。
耕太の意思だって大事だろ」
「今、耕太がまともに話せるわけないじゃない!
もう、どうしろって言うの!?」
母はヒステリックな声をあげる。
こんな時にも、落ち着いている父への苛立ちからだ。
「少し落ち着けって」
その時、部屋の方から声が聞こえた。
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