寝室

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「……って。認められるワケないでしょ、そんな言い分。待ちなさい!」 ばんっ、手で押さえ、ドアを閉まりかける直前で止める。そしてナオミは、そのまま力任せにドアを押し開けた。寝起きのアンナはそれを支える事ができずに倒れ、尻餅をつく。 そんなアンナを、ナオミは睥睨する。その眼力にアンナはびくっと肩をすくませた。 「『眠いからキャンセル』ですってぇ?」 起き上がり、逃げようとするアンナ。 「そんなの論外に決まってるでしょ!」 しかしナオミは『逃がすか』とアンナの首根っこを掴んでいた。電光石火の速業。たぶん、寝起きでなくても逃げられないだろう。 「ナ、ナオミぃ~。本当に勘弁して~。徹夜3日で3時間しか寝てないのぉ……無理、限界ぃ~」 「無理でも起きなさい!」 涙目で抵抗するアンナの懇願を、問答無用とナオミは切り捨てる。
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