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ちくしょう、何だ。
格好がどうの言ってたか?
今僕が着ているのはオニューの、紫の神父服なんだが‥。
いや、待て。
この地域は、いまいち伝わらんだろうが、冷帯な気候でね。
今は秋だから当然のように寒いが、ハッキリ言って夏場でもここは、寒い日は寒いんだ。
普通なら熱い、熱いとぶーたれてまた熱いとぼやくのがこっちの国の夏場の日常なんだが、
どうも、このあたりは曇りの日が多いんだ。
だから寒い日が続く。
今晴れているのも、実際珍しいほうなんだぜ。
つまり何が言いたいのかっていうと。
寒いんだ。
こんな寒い中を、この薄着でうろついているのは何事かっ、て彼女は言いたいんじゃなかったのかな。
何せ古い人間だからね。
そんなんだったら、何となく納得は出来るけどね、ぼかぁ。
ならこの紫の服も、ウール生地にでもすべきか?
服の裏に、綿なんかを敷き詰めるのもありかもしれないな。
あぁ、僕は若いからか知らんが、こういった服の事なんかを考えるとついワクワクしちまうんだ。
何故かは、今の所わからないしわかる気がしない。
馬鹿らしいかもしれんがね、
きっと君にもあると思うよ。
そうゆう、
何ぞをつい楽しんじまう所がね。
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