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店に入ってみると、中はシンと静まり返って人気(にんきって読むなよ、ひとけだぜ。)が無かったな。
小さな村の酒場だからか、昼過ぎには客がいないようだが店員すらいないのはどうかと思う。
でもそこは、治安の良さの成せる技なんだろうな。
そのうち誰かに、 「この村にはモノを盗む輩はいねぇ。」なんて話を聞かされそうな、予感なんてモノがするよ。
だとしたら滅入るね。
わかり切ったことを聞かされるのも、なかなかしんだい作業なんだぜ。
まあ職業柄、懺悔やなんかを聞かなきゃなんないんだけどさ。アレもなかなか面倒なんだ。
君は何でこんな奴が神父になったんだろって思うかもしれんが、ボクもつくづくそう思うんだ。
気付いたら神父になってたのさ。
神や何かの思し召しでさ。
ちぇっ
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