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聞こえて来たと思うと。
冷蔵庫の隣に位置する木造のドアがガタンと開き、中から赤に微量の黒を混ぜたような髪の色をした女が出てきた。
見た目若いな、ボクよりも二つ三つ下くらいだろうか。
やっ、それより。
つい立派な赤毛だったんで、第一印象がそっちにいってしまったが、まず言うべきはそっちじゃないんだ。
彼女、非常に可愛らしいんだよ。
僕はこんな下品な言い方しか出来んがね、もっと言い方を変えてやろうか?
色白で、容姿端麗の美人。
なんてな、この野郎!
そんな回りくっどい言い方なんかするない。
口下手な奴は口下手らしく、『可愛い』って一言いえば、君に伝わるんだ。
伝わったろ?
背いはボクとそう変わらんがね、
ああ、いや。もういいや。
不謹慎だ。
ボクは女や何やらに興味は無いんだ。
嘘つけって?
嘘だよ‥。
いや、でもそれは人並みに興味があるって事さ。
流行りのロリータコンプレックスやなんやらと一緒にしないでくれよ。ボクは普通に女が好きなのさ。
普通にな。
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