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「秒針が一周半。つまり合計で三周半ほど回りましたけど?」
「へぇ、何?村長のことだっけ?村長は、ね。今、急ぎの用事で、じゃなくてぇとっ。急に用事が入っちゃってね。同じ?気にしないのっ。で、ゲホッゲホ!少ぉし…遠ーくの町のほうまで外交に、行ってるんさ。だから、彼は、案内、できないから。変わりにアタシが、彼のほうに、君を、教会のほうまで、ゲホッゲホ!案内するように言われてんの。わかった?」
「えぇ、わかりましたけどスイマセン。そんな辛そうな顔してまで話さなくてもよかったんですけどねぇ。」
「アンタが喋らしたんじゃない。あーも、笑いすぎで涙ボロボロ出てるだけだよもぉ。ゲホッゲホ、さぁついといで。」
「急いでませんから大丈夫ですよ。少し休んでから案内してくださいね。」
「んー、そう?ありがとー。優しいー。ほっぺつねりたい。」
「そいつは勘弁です。」
「ばーか。」
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