~消え逝くは幼き日とともに~

17/19
前へ
/111ページ
次へ
         *    木暮君信。   君信の過去は痛みを伴う。 明るい性格の裏にどす黒い過去が立ちこめている。 小学六年の頃。 一緒にバスに乗っていた友人を亡くした。   交通事故だった。   君信はその友人の体がクッションになったおかげで一命を取り留めた。                   神楽と同じく、友人の命を犠牲にして生き残った。       だから。       友人を失うことに異常とも言える恐怖心を抱いていた。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

567人が本棚に入れています
本棚に追加