白い部屋

4/7
前へ
/52ページ
次へ
入院生活になってたら、家族以外の誰かとこんな風に話すなんて久しぶりだ。 もともと友達は多いほうじゃないし、本音を話せる友達になれば健太くらいしか居ないだろう。 他愛のない話だったけれど、あっという間に時間が過ぎる。 母が途中で 「着替えを取りに帰るね。ゆっくりしていってね」 と言い残して病室を出ていった。 やれやれ… 「なぁ…」 俺の問いかけに 「ん?」 とだけ小さく答えると、健太は俺が言葉を続けるのを待った。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加