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「大丈夫?起きてますか?」
目の前にいるパッチリおめめのおんなの子が、僕を心配そうに覗き込んでいる。
「あぁ、かずみちゃん、僕はいつでも元気さ」
僕は授業中にも関わらず、大きなあくびと伸びを同時にかました。
すると、かずみちゃんが少し怒ったような表情になり僕に突っ掛かってくる。
「何度言ったら分かるんですか…私はかずみ、なんて名前じゃないです」
プンプンと両手を振り回し、僕の胸の辺りを叩いてきた。
全然効かない。むしろ気持ちいいくらいだ。
「むぅー…プンプンです」
僕は笑って攻撃を受け続けている。彼女はより一層、頬を膨らませた。
そうして怒る彼女はマジで可愛い。選択を間違えば、このまま襲ってしまいそうだ。…まぁ、嘘だけど。
そうやっている内に今やっていた授業は終わってしまった。
教師が迷惑そーに荷物をまとめている。
起立と礼が終わり、僕は教師に睨み付けられた。
だが、そんなことは気にせず、僕は堂々と休憩時間に入った。
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