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…… 雑草は取っても取っても
いっぱい生えてる
畑に平らな場所はほとんどない
段々畑のうえに
さらに勾配がついている
10分もしゃがんでいると
踏ん張っている足が疲れてくる
休みたくて母ちゃんのほうを
見ると母ちゃんは黙々と
畑を耕してる
その姿を見て……
僕も草取りを続ける
「休むよぉ」っと母ちゃんの声
僕は顔をあげ立ち上がるが
足がしびれて力が入らない
それでもヨロヨロと木陰まで
歩いてゆく
ジョンはすでに母ちゃんから
おやつを貰って食べていた
今日のおやつは…っと袋の中を
見ると昨日まで仏壇にお供え
してあったバナナだった
バナナの皮には黒い点々が
かなり入っていて十分に
食べごろだ
僕が子供の頃のおやつといえば
きゅうりに味噌をつけて
食べたりとか…
梅干しをつけた紫蘇の葉を
竹皮で三角に包んで吸うとか
だったから
バナナとかミカンの缶詰め
などは風邪でもひいて
寝込んだ時以外は
あまり食べた記憶がない
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